靴を脱いだ時に自分の足のニオイの
臭さに驚いたことはないでしょうか?
特に靴を脱ぐ時というのは、外から室内に
入った時に脱ぐことが多いのでないでしょうか。
自分の家に帰ってきた時ならともかく、
座敷の居酒屋や友達の家に遊びに行ったり
した時に足から強烈なニオイがでてしまっていたら最悪ですよね。
せっかくの楽しい場が自分だけでなく周りの人たちも
楽しめなくなってしまって気まずい空間になってしまうのではないでしょうか。
実はこの“足のニオイ”で悩んでいる人は、男性だけでなく
女性にも多くいるんです。
どんなに洗っても中々足のニオイが解消せずに
悩んでしまっている人は多いのではないでしょうか。
今回はそんな足のニオイについて、どうして臭くなってしまうのか?
またその予防と対策、改善方法をご紹介していきます。
どうして足は臭くなるのか?足がにおう原因とは?
長時間歩いたとき、雨の日に歩いたとき、
足が蒸れて家に帰ったら自分の足から強烈なニオイが
したという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
パートナーや子供がいる人は、せっかく仕事で
疲れて家に帰ったのに、臭すぎて家族に
「すぐにお風呂に入って!!」なんて怒られて
しまうことも少なくはないんじゃないでしょうか。
ではなぜ足のニオイはこんなにも臭くなってしまうのでしょうか。
足が臭くなってしまう原因について書いていきます。
コップ一杯の汗!?実は大量の汗をかく足
汗をかいて臭くなる理由は、汗をかくことでその汗と
皮膚の常在菌が混ざることでニオイを発生させるためです。
つまり汗を多くかくところは臭くなりやすいとも言えます。
足の裏は、汗が出てくる汗腺が多く集中しており
他の体の部分に比べ汗をかきやすいところになっています。
汗腺の量は、背中や胸と比べると5~10倍もあり、
足は1日にコップ一杯分の汗をかくと言われています。
足の裏の汗は、「エクリン腺」からでる汗なので、
実は汗単体だと無臭なんです。
しかし、足は普段靴や靴下で密閉されてしまっています。
そうすると汗が靴の中でこもってしまい、常在菌に
分解されてニオイを発生させ臭くなります。
角質層が多く細菌には最適の環境
足の裏は体のどの部分よりも角質層が
厚く剥がれ落ちやすくなっています。
そのはがれた角質層はアカとなり細菌の栄養分となります。
足は靴や靴下で密閉状態となり、
温度が上がる→汗で湿度が上がる→蒸発せずに蒸れる
→角質層がよりはがれやすくなる→細菌の栄養となる
→細菌が大量に繁殖
という細菌が繁殖するのにまさに最適な環境が整ってしまっています。
こうして細菌が大量に繁殖することで、どんどん臭くなっていきます。
ストレスからくる足のニオイ
休日家でゆっくりしているときは全然臭わないのに、
大事なプレゼンや会議を控えている日に限って
足が臭くなるといった人もいるのではないでしょうか。
普段足を清潔にしていても臭ってしまうという人も
このストレス・疲れが原因と考えられます。
ストレスや疲労がたまると本来尿として排出される
アンモニアが血液の中に多く含まれるようになります。
すると汗からもアンモニアが排出され疲労臭と
呼ばれるニオイが発生して臭くなります。
この疲労臭は精神的なストレスでも発生するため、
ニオイが気になって悩みすぎてしまうと
ますます臭くなってしまうので、あまり深く
考えすぎずにしっかり休むことが大切となります。
ちゃんと洗えてる?意外と知らない正しい足の洗い方
毎日足を洗っているのに足のニオイが取れなくていつも臭い!
と悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか?
この足の悪臭は、夏だけでなく、冬場も
ニオイを放つので本当に悩みの種だと思います。
洗ってもダメなの?洗っても足が臭くなる理由とは?
毎日足を洗っているのに臭くなってしまう一番の原因は
「イソ吉草酸」という脂肪酸の一種なんです。
イソ吉草酸のニオイは、酸っぱいニオイや発酵した
ニオイなど言われて、少量でも人が不快に感じるニオイなんです。
さらにこのイソ吉草酸は水で洗ってもニオイが
取れにくいという特徴がありこれが原因で
毎日洗っているのに臭くなってしまったりするのです。
ゴシゴシ洗うのはNG!洗うことで臭くなってしまうことも!?
足が臭いとしっかりと清潔にしないとと意識しすぎる
あまりゴシゴシと強くこすって洗ってしまっていませんか?
強い力で擦ってしまうと足の皮膚が
傷ついてしまいそこから細菌が
繁殖しやすくなり余計臭くなってしまいます。
また角質もより厚くなり細菌の餌を増やしてしまうことにもなります。
足だけでなく皮膚を洗うときは、擦って汚れを取るのではなく、
泡を使って泡を転がすようにして優しく丁寧に洗うことが大切です。
正しい足の洗い方
1.十分にお湯に浸かり足を温める
足を洗うときはしっかりと濡らして、
足に水分を吸収させてから洗うことが大切です。
最近はシャワーだけで済ましてしまう人が多くなってきましたが、
しっかり湯船に入り足をお湯で温めてから洗うといいでしょう。
10分程度お湯に浸かることで、角質が落ちやすくなり
ニオイの元を落としやすくなります。
2. 固形石鹸を使い泡で足を洗う
足を洗うときはボディーソープではなく固形石鹸を使いましょう。
ボディーソープには保湿成分が含まれており
これが原因で靴の中が蒸れやすくなり雑菌が繁殖しやすくなります。
また洗うときはしっかり泡立て、手で泡を転がすようにして
優しく洗いましょう。
3.指の隙間など細かいところをしっかりと
足の爪、指の間を一つ一つ丁寧に洗っていきましょう。
足が臭くなる原因のアカや細菌などの汚れは
爪の間や指の間に溜まりやすいです。
ここを適当に洗ってしまうと汚れが残り
どんなに足の表面をきれいにしてもニオイは落ちません。
4.しっかりと乾かす
お風呂から出て体を拭いて終わりになっていませんか?
足なんかは特にちゃんと拭けずに濡れたままに
なってしまっている人は多いと思います。
足の指の隙間などしっかり拭き取らないと
濡れたままの状態になってしまいます。
濡れた状態では雑菌が繁殖する原因になります。
タオルを使って拭き取るのはもちろんですが、ドライヤーを使い
髪と一緒に乾かすとしっかり乾かすことができます。
足だけじゃない!足が臭くなる原因は靴や靴下にも!?
足をどんなにきれいに洗っていても臭くなる
という人は靴や靴下が原因かもしれません。
靴下を毎日同じものを履く人はいないと
思いますが、靴を連続で履きまわして
しまっている人は意外と多いのではないでしょうか。
足のニオイの原因となる細菌は、
高温多湿であればあるほど繁殖して臭くなっていきます。
長時間同じ靴を履いたり、連続で同じ靴を履いてしまうと
蒸れてニオイの原因となってしまいます。
靴は一日履いたら2日間は休ませて、
陰干ししてからげた箱へしまうようにしましょう。
また革靴やローファー、ブーツなどは通気性が悪く
長時間履くと蒸れて臭くなりやすいので注意が必要です。
靴下も足全体を覆ってしまう為雑菌が
繁殖しやすくなる原因となってしまいます。
足を洗っても靴下に雑菌が付着していれば臭くなってしまいます。
靴下は一日中履いてることが多くなってしまうので、
通気性や吸水性がよく、抗菌効果のある靴下を
選ぶようにすることでニオイを軽減することができます。
また靴下を洗うときは、脱いですぐ洗濯しないで
重曹を混ぜた水に浸してから洗濯するといいでしょう。
足のニオイ防止・対策方法
足が臭くならないための対策はどのようにすればいいのでしょうか。
ここからは、足のニオイの対策方法をご紹介していきます。
殺菌・消臭効果のある石鹸を使い正しい方法で洗おう!
先ほどご紹介したように正しく足を洗って、
足を清潔に保つことはニオイの対策になります。
ただそれだけでなく石鹸もしっかり選んで
殺菌・消臭効果のある石鹸を選ぶことで
さらにニオイを軽減することができます。
殺菌・消臭効果のある石鹸を
しっかり選んで足の指の隙間まで
丁寧に洗ってしっかり乾かしましょう。
靴の履き方、保管方法
靴は通気性がわるく中々乾きません。
毎日同じ靴は履かないようにして、
1日履いたら2日休ませて
ローテーションで履くように心がけましょう。
また脱いだ靴は風通しのいいところで陰干しして、
消臭スプレーをしてから靴箱にしまいましょう。
またよく洗った10円玉を脱いだ靴に入れておくことで消臭効果があります。
10円玉の銅にはニオイを発散させる効力があります。
同様に乾燥材を入れておくと除湿効果がありニオイ対策になります。
クエン酸・重曹を使って消臭
クエン酸はレモンやお酢などに含まれており消臭効果があります。
水にクエン酸を少し混ぜて溶かしたものを、
化粧水をつけるように足にパッティングしていきましょう。
クエン酸が皮膚の角質に浸透して細菌の繁殖が抑えられます。
また掃除で使う重曹には消臭作用や吸湿作用があり
消臭剤として使うことがあります。
重曹をストッキングなどに入れ、靴に入れるだけで消臭効果を発揮します。
抗菌インナーソールを使おう!
吸水性の高い抗菌タイプのインナーソールを
使うことで、靴の中の蒸れを軽減できます。
靴をしっかり乾燥させるのと同じように
インナーソールも靴を脱いだ時に取り出して、
しっかり干して乾燥させることが大切です。
靴は足のサイズに合ったものを履こう
靴のサイズが足と合っていないと足が
緊張して汗をかきやすくなってしまいます。
しっかりと足のサイズに合った靴を
選ぶことでニオイも疲れも軽減することができます。
消臭グッズを活用する
薬局などで足に直接塗るフットクリームや
消臭スプレー、足汗用の制汗剤などを使うことで、
ニオイを抑えることができます。
消臭スプレーには靴下の上からでも使えるものがあり、
居酒屋で座敷に案内されて時など、
急なニオイの対策グッズとして常備しておくと便利です。
それでも治らない足のニオイ。原因は病気の可能性も。
いろんな対策をして、毎日足を洗って清潔にしていても
足のニオイが臭いのであれば、原因は病気かもしれません。
水虫の原因となる白癬菌はカビの一種で、
感染すると皮膚が荒れて抵抗力が落ちて、
雑菌が入り込みやすくなり臭くなります。
水虫は足を清潔に保つことが大切ですが、
疲れなどで抵抗力が低くなってしまうと
発症しやすくなってしまいます。
糖尿病の人が水虫になりやすいのは
この抵抗力が低くなってしまうことが原因となります。
また水虫は人から移るので、家族に水虫の人が
いる場合移る可能性があるので、スリッパを
履くなどの対策が必要です。
水虫は必ず痒みがあるわけではないので、
自覚症状がなく水虫になっている可能性もあります。
どんなに洗って、対策しても足が臭くなってしまう場合には、
皮膚科に行って診てもらうことをおすすめします。
まとめ
このように足のニオイは、ちょっとした
簡単な対策でニオイを抑えることができます。
日々足をきれいに保って毎日ケアすることで、
ニオイは劇的に変わります。
居酒屋の座敷、友達の家、学校、試着室など
靴を脱いで足のニオイが気になる場面は意外と多いと思います。
そんな時に、今まで不安になっていたニオイの
悩みが解決できるようにぜひ試してみてください。