部屋のニオイは大丈夫? 気づかない間に臭くなってしまう部屋のニオイの原因

友達や彼女と家に呼ぶ時や呼ばれた時によく
「ちょっと掃除するから1時間くらい近くのカフェで過ごしてて!」
なんて会話があると思います。

そうです!

多くの人は他人を部屋に招くときは部屋の汚れやニオイを
気にしているのです。
せっかく家に呼んでいるのに
「この部屋なんか臭うな。。。」
なんて思われたくはないですよね?

一人暮らしの家は特に広さもそれほどない為、
気を付けないとすぐにニオイが発生してしまいます。
今回は、そんな自分ではわからないのに他人を不快に
させてしまう部屋のニオイの原因とケアについてご紹介していきます。
 

ニオイの原因


自分の部屋のニオイはわからない!
そもそも部屋ってそんな臭いの?
自分の部屋は臭くないから大丈夫!と
思っている人は意外と多くいるのではないでしょうか。

しかしこれは“自分の部屋のニオイ”
に気づけていないだけなんです。

思い返してみてほしいのですが、子どもの時に
久しぶりに行くおばあちゃんの家や友だちの家に
行ったときに臭く感じたり、臭くはないけど
独特なニオイがするなーと思ったことがあるはずです。

しかし家に住んでいる当の本人たちは全く
気にすることなく過ごしていたのではないでしょうか。

これは、体臭と同じように毎日住んでいる部屋の
臭いに鼻が慣れてしまって、部屋のニオイを
脳が不要な情報として消してしまっているのです。

つまり、自分の部屋のニオイは自分自身では
中々感じ取れないニオイとなってしまっているのです。
 

部屋のニオイの原因とは?

では、部屋が臭くなってしまう原因とは何があるのでしょうか。
実は部屋のニオイの発生源はさまざまなところにあるんです。 

玄関に放置してある靴

仕事で疲れて帰ってきて靴を脱いだ時に
強烈に臭いと感じた経験は、誰しも1度はあるのではないでしょうか。

人は足の裏に汗をかきやすくそれが強烈なニオイの原因となってしまいます。
またそのニオイは手入れをしていなければ靴にこもってしまいます。
特に雨に濡れた靴を乾かさずに、そのままにしてしまうと
びっくりするぐらい臭くなります。

靴を天日干しさせたりして手入れを怠らないことが重要となってくるのです。 

ゴミの放置

しっかり処理していないとすぐに臭く
なってしまうのがこの「ゴミのニオイ」です。

一人暮らしだと、まだそんなに溜まっていないから
といって、1週間に1回のゴミ出しになっていませんか?
ゴミは袋に入れて密閉していても、ニオイが
漏れてしまってくることもあります。

なるべく家の中にゴミをため込まずにこまめに処理することが理想です。
特に生ごみは、夏の暑い時期なんかに放置してしまうと、
1日と経たずに相当臭くなってしまいます。

生ごみは水分をキッチンペーパーや新聞紙などを使って、
しっかり水分をきってから袋に入れて口をふさぎ
密閉させて捨てるようにしましょう。
 

エアコン手入れ不足

今の日本では夏場や冬場に快適に生活する上で
エアコンは必須アイテムとなっています。

しかしエアコンをつけるとカビ臭く感じたり、
独特なニオイを感じた経験があるのではないでしょうか。
これは、エアコンから噴出されるニオイが
部屋を臭くしてしまっていることが原因となります。

エアコンの手入れは忘れてしまいがちですが、
そのままにしてしまうとエアコン内部にほこりが
溜まり結露ができてカビが繁殖してしまい、
エアコンからカビ臭が出てしまいます。

またエアコンは部屋の空気を吸い込んで、冷気や暖気を出す仕組みの為、
壁のクロスや布団、ソファーなどに染み込んだ、“汗のニオイ”
“タバコのニオイ”“化粧品のニオイ”“食事のニオイ”などの
生活臭が混ざった独特なニオイを出してしまうのです。

特にカビ臭は臭いだけでなくカビの菌が飛んでしまうので、
喘息などの病気の原因となってしまいます。
エアコンは、掃除と日々手入れをすることを意識しましょう。 

料理のニオイ

日々生活する上で当たり前のようにしている料理もニオイの原因となります。
特に魚を焼いたり、油を使った炒め物をするとニオイが
充満しやすく部屋の壁やカーテンなどにニオイが染み込んでしまいます。

特に一人暮らしでは、キッチンと部屋がわかれていなく狭かったり、
Rで部屋にコンロがあったりするため色んなものにニオイが
付着しやすくニオイの原因となってしまいます。
 

水回り(排水口)

キッチンの排水口には、洗剤や油汚れなどが流れるため
ヌメリが発生しやすくなっております。
これを放置してしまうと汚れが溜まり悪臭の原因となります。

定期的に排水口の受け皿を取り外して、中を掃除して
きれいに保ちましょう。
また排水口の場合掃除していても
悪臭がでる場合があります。

原因は下水道からニオイが配管を通して出てきてしまうことです。
排水口は水回りの配水管がS字型になっており、
配管に水を溜める『封水』することでこの悪臭の逆流を防いでいます。

一度に水を流しすぎたり、全然流しを使っていないとこの部分に
封水に必要な水が溜まらずに悪臭が逆流して臭くなってしまいます。
 

タバコ

喫煙者であればタバコのニオイはあまり気にならないと思いますが、
禁煙者にはたまらないぐらい臭く感じるニオイです。

タバコには、アンモニアやアセトアルデヒド、タールなど
悪臭となる原因の成分が様々含まれており、それが
燃焼されて混ざりあうことでより臭く嫌なにおいを放ちます。

部屋の中でタバコを吸ってしまうとこのニオイが、壁紙や天井から
カーテンや衣服、家具に染み込んでしまいとても臭くなります。

またタバコは、ニオイだけではなくヤニ汚れの原因にもなってしまいます。
特にタバコのニオイは他のニオイと比べてとても
取れにくいニオイなので注意が必要です。
 

ニオイを発生させないための工夫 

靴はしっかり乾かして、空気を入れ替える

靴が臭くなってしまう大きな原因は、湿った状態で
空気がこもってしまう『湿気』が原因となります。

玄関は風の通りが悪いところにある場合が多く、
特に一人暮らしの場合玄関自体が小さく湿気が
溜まりやすい環境となりがちです。

靴は一日中履いていると、足汗で相当な水分を吸収しています。
その靴をそのまま靴箱に入れてしまうと
靴だけでなく靴箱の中が臭くなってしまいます。

一度はいた靴はしっかりと半日~1日かけて
干してから靴箱にしまうようにしましょう。
また下駄箱は定期的に開けておいて空気の入れ替えをしましょう。
靴箱の前に扇風機を置いて換気をすると効果絶大です。 

ゴミは溜めずに処理する

ゴミを長く置いておくと部屋のニオイの原因となってしまいます。
生ごみだけでなくカップ麺の容器やコンビニ弁当、ポテトチップスの袋など
放置してしまうとニオイの原因となります。

ゴミの日はどの地域でも週に2回程度なのでどうしても
ゴミを出せない時は、袋をしっかり口を閉めて密閉しましょう。
ゴミ箱も蓋のついたものを使用するとニオイを軽減することができます。 

エアコンはこまめに正しく手入れをする

エアコンはパネルを開くとフィルターに
びっくりするぐらいほこりがついています。
この状態を放置してしまうとニオイの原因に
なってしまうので、こまめに掃除をしましょう。

フィルターは市販の洗浄スプレーや掃除機を使って掃除しましょう。
エアコンは、最初はエアコン内に溜まっているカビが
出てくるので、エアコンをつけて最初の5~10分は
換気しながら運転させるといいでしょう。

さらにニオイの原因であるカビは乾燥に弱い為、
高温に設定して送風を1時間以上行うことで
エアコン内部のカビを死滅させることができます。
 

換気は空気を出し入れして入れ替える

換気をしていない部屋の空気は、外気よりも汚れてしまっています。
ほこりなどのハウスダストや二酸化炭素が充満してしまい
健康にも害を引き起こしてしまいます。

換気をする際には、空気を循環させる為に
「入口」と「出口」を作ることが大切です。

よく換気で窓一か所だけ開けている人がいますが、
これでは外から空気が入ってきてほこりなどが
舞ってしまうだけで、外に出ていきません。

最低でも1日1回(5~10分程度)は、換気するようにしましょう。
湿気がこもりやすい、下駄箱や脱衣所などもオープンにして換気を
するとニオイやカビの繁殖を防ぐことができます。

特にタバコや料理の後は、必ず換気をするようにしましょう。
また窓が1か所にしかない場合などは、サーキュレーターを
使って部屋の空気を循環させて空気を入れ替えましょう。
 

空気清浄機の利用

花粉やほこりで空気をきれいにする時に空気清浄機は
役に立ちますが、ニオイ対策にも有効です。

空気清浄機には、「吸収タイプ」と「放出タイプ」の
2種類のタイプがあります。

ゴミやたばこ、ペットなどの強いニオイが気になる場合には
「吸収タイプ」の空気清浄機を使うと有効です。
部屋全体のニオイが気になる場合は
「放出タイプ」の空気清浄機を使うといいでしょう。

空気清浄機はエアコン同様こまめに手入れを
していかないとカビ臭の原因となってしまいますので、
フィルター掃除を定期的に行い正しく利用しましょう。
 

床拭き掃除

フローリングは、皮脂汚れやハウスダスト、
髪の毛などすぐに汚くなってしまいます。

料理をした時の油はね、風呂上りの水はね、
裸足で歩いた時の皮脂汚れなどが原因で
黒ずみ放置してしまうとニオイの原因にもなってしまいます。

その為定期的に床掃除をするとこが必要になります。
最初にフローリングワイパーやモップを使って
床に落ちているゴミを取り除く。

次に掃除機を使って細かいゴミやカーペットに
絡みついた髪の毛などを取り除きます。

最後に雑巾で水拭きをしたり、ウェットタイプのシートを
使って拭きましょう。
水拭きをする時には、水滴を残してしまうと
カビの原因となってしまいますので、水滴を残さないようにしましょう。
 

臭わないための工夫とは。具体的な消臭方法

ニオイを発生させない工夫をご紹介しましたが、
どんなに工夫をしていてもニオイは発生してしまうこともあります。
次にニオウなと思った時の消臭方法をご紹介していきます。 

濡れタオルを振り回す

急に友達を家に呼ばなく手はならなくなった時など、
時間に余裕がない時におすすめの方法です。

タオルを水で濡らして水分を含ませた状態で、部屋で振り回すことで
タオルに付着している水分がニオイ成分を吸収して、
ニオイを和らげることができます。
すごく簡単にできる割に意外と効果が大きい方法となります。 

茶葉を炒める

お茶には、カテキンやフラボノイドなど
消臭効果のある成分が含まれています。

その元となる茶葉をフライパンで、
弱火で炒めることで消臭効果を発揮してくれます。

炒める時には、換気をして空気を循環させながらやるとより効果的です。
また炒めた茶葉にも消臭源としての効果がありますので、
トイレや排水口付近などニオイの気になる箇所に置いておくと、
さらに消臭効果を発揮してくれます。
 

カーテンを洗う

カーテンは思っている以上に汚れやにおいが付着しやすいんです。
タバコや料理のニオイ、手垢やほこりなどの汚れがついて
色んなニオイが混ざってより臭くなってしまいます。

冬場では、窓が結露してカビが発生してしまうので
しっかり換気をしておかないとカビ臭いニオイもついてしまいます。
カーテンは2カ月に1度ぐらい定期的に洗濯をすることで
ニオイを大幅に軽減することができます。
 

重曹を使ってニオイを中和

重曹とは、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダと
言われている弱アルカリ性の粉末状の物質です。

ゴミなどの腐敗臭や汗のニオイは酸性の為、
弱アルカリ性の性質を持つ重曹によってニオイが中和されて
消臭することができます。

重曹は水と混ぜることで消臭スプレーとして使うことができます。
それ以外にもそのまま置くだけでも消臭効果を発揮してくれます。
また重曹は、料理や歯磨き粉に使われていたりと
人体への影響が少なく安全に使うことができる物質です。
 

消臭剤と脱臭剤と芳香剤を正しく活用

消臭剤、芳香剤、脱臭剤よく混同してしまっている人がいますが、
それぞれで効果が違います。それぞれの効果と正しい
消臭活用法で対策していきましょう。

消臭剤

消臭剤は簡単に言うと、悪臭の元となっている原因を
分解、中和して消す効果のある薬剤のことを言います。
悪臭の元となっている成分を、化学反応を利用して消臭する
「化学的消臭法」で悪臭を消し去ります。

消臭剤は化学的にニオイを分解して消臭するため、
特定のニオイにのみ効果があります。市販で売っているものでも、
「トイレ用の消臭剤」や「部屋用の消臭剤」とあり限定された
ニオイに効果を発揮してくれます。

またニオイの成分は空気より重く下に溜まっていきます。
つまり消臭剤はより低い場所に設置することで
より効果的に消臭をしてくれます。

脱臭剤

脱臭剤は、活性炭などの吸着性を使って
悪臭の元になっている成分を吸収します。
つまりニオイを包み込んで消してしまう
「物理的消臭法」でニオイを消します。

脱臭剤は、消臭剤とは違い限定的なニオイを
取り除くのではなく、複数の悪臭の原因を
取り除くことができます。

そのためいろいろなニオイの原因がある場所で
消臭効果が期待できるのですが、一方で良い匂いまで
取り除いてしまうことがあります。

その為、色んな悪臭の原因が発生する
冷蔵庫や下駄箱に置くことで消臭効果を発揮してくれます。

芳香剤

芳香剤は、前述二つの薬剤と違いニオイを
消し去るのではなく、良い香りをより強く放ち、
悪臭が消えたように感じることができる薬剤です。

つまり悪臭をいい香りを使って感じさせない
ようにする「感覚的消臭法」で消臭します。

消臭剤でも書いた通りニオイは下に移動する
特性があるので、ニオイを発する芳香剤は
消臭剤とは逆になるべく高い位置に置くことで、
部屋全体に効果を出してくれます。

設置場所

消臭剤、脱臭剤は、低い位置、空気が抜けだす換気扇の近く
芳香剤は、鼻よりも高い位置、風通しのよい位置 

有効場所

消臭剤…キッチン、リビング、トイレ、広い部屋など
脱臭剤…下駄箱、冷蔵庫、ゴミ箱周辺など
芳香剤…広い部屋、寝室、車など 

まとめ

今回ご紹介したように部屋のニオイは、
普段からいかに手入れや掃除をしているかで大きく変わってきます。
換気は1日5~10分程度でいいので、毎日やるようにしましょう。
掃除についても週に1回は意識してやることが重要です。

またニオイを発する生ごみなどは
捨て方や保管の仕方を少し工夫する
ことでニオイを軽減することができます。