あなたの身の回りで体臭がキツイなっと感じる人はいるでしょうか?
今まで生活している中で一度もそういったことを感じたことがない
という人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
人には、だれしも多かれ少なかれ体臭が存在します。
しかしその体臭をそのまま放置するのか
ケアしてニオイをコントロールしていくのかで
周りの人からの印象は大きく違ってくるんです。
人はニオイを嗅いだときに
いい匂いだと感じればその人に「好感」を持て
不快な臭いだと感じられると「嫌悪感」を持ってしまいます。
よく第一印象は【見た目】でほぼ決まると言われていますが、
実は【見た目】と同じぐらい【ニオイ】で人は
相手のことを判断してしまっているのです。
つまり、自分の体臭(ニオイ)をケアしている人とそうでない人とでは
周囲からの印象や評価がおおきく違ってきてしまうんです。
実は、世の中のいわゆる『できる人』ほど、
見た目だけでなくニオイへの配慮まで
が身だしなみだと考えケアしています。
今回は「できる人」になるために
どうして体臭(ニオイ)をケアしていかなくてはいけないのか。
どうすればニオイケアをして「できる人」に
なっていけるのかをご紹介していきたいと思います。
体臭がクサイ人の多くは仕事ができない
体臭は「第一印象」に悪影響を及ぼす
第一印象は出会って数秒で決まると言われています。
そして最初に出会って持った印象=その人(イメージ)になってしまいます。
しかも、この決まってしまった印象を変えることは非常に難しく
第一印象で悪い印象を持たれてしまうとその人との関係はをよくするのは
とても難しくなってしまいます。
人には、五感と呼ばれる5つの感覚器官があり
「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」です。
それぞれの器官で見たり、触ったり、嗅いだりすることで
色んなものを感じています。
それぞれで感じた情報を一度、脳にある「視床」と呼ばれる場所に送り
ここで色やカタチといったことを大まかに分け、その情報を
感情を司る「大脳新皮質」に送ることではじめて、その事象に対して感情が生まれます。
しかし「嗅覚」つまりニオイだけは他の4つの感覚とはルートが違うんです。
ニオイは、鼻から入り嗅球と呼ばれる神経組織をとおり、「大脳新皮質」に
入っていきます。
ニオイだけは感情に直接干渉するんです。
つまり、ニオイは非常に感情に直結しやすく
いい匂いだと感じられれば、その人と良い関係になりやすく
不快な臭いだと感じられれば、良い関係を気づきにくくなりやすいんです。
ニオイは不快に感じられると、関係性に悪影響を与えやすく
それを覆すのはとても難しいのです。
不快なニオイは人を遠ざける
職場において他人のニオイが気になって、仕事が集中できないという人は
なんと約60%もいるんです。
会社で働いている半数以上の人が、ニオイが原因で
仕事に支障が出てしまっているんです。
それに対して会社でニオイやスメルハラスメント対策を
実施している割合はなんと10%程度しかないんです。
これはニオイ(特に体臭)の問題は非常に扱いが難しく
指摘や注意喚起が容易にできないことが原因となっています。
しかし会社が対策をしなくても、周囲のニオイに悩まされている人は
多くます。そういった人たちは、どう行動するでしょうか?
臭うと感じる人に指摘するでしょうか?
はっきり言います。
ほとんどの人は、その人に対して指摘をしません!
他人の体臭を指摘すると傷つけてしまったり
相手の怒りを買ってしまったりと問題になる可能性があるためです。
では、どう対応するのか?
なんと4人に1人が、ニオイが気になった時の対策は
「その場を離れる」というのです。
ほとんどの仕事は1人でやることができずチームで連携することで
成果を上げることができます。
つまり、ニオイ(体臭)が不快に感じられ周囲から人が離れてしまう
ということは仕事の幅がどんどん狭くなってしまうんです。
周囲への思いやり不足
体臭は誰にでもあるもので、臭いが出てしまうことは
ある程度しょうがないところはあります。
ただ、ニオイは周囲に悪影響を与えてしまう以上
周囲に思いやりをもってニオイ対策をすべきです。
職場の半数以上の人が、ニオイで仕事に支障が出ており、
さらに近年では、「スメルハラスメント」といった
ニオイのハラスメントがあることも話題になっています。
一方で男性のビジネスマンがニオイ対策を実施している割合は
ニオイ対策をよくしている人が約4割
たまにしている人が約4割
残り2割の人は何も対策をしていないんです!
ニオイ対策といってもやっている内容が
「毎日お風呂に入ること」や「毎日衣類や下着を変える」といった
当たり前と言ったら当たり前のことの割合が多いんです。
つまりデオドラントやボディシートなどの
ニオイ対策を実施している人の割合はさらに
少なくなってくるんです。
自分はまだ臭くないだろう。
このくらいのニオイなら平気だろう。
と、いったあまい考えがこうしたニオイに対する
意識を低くしているんです。
こういった他人事の考え方はニオイだけでなく
他のところでも出てきてしまいます。
逆に言えば「できる人」というのは、こういった些細なことでも
周囲への思いやりから当たり前のようにやるので、他の人と差がでてくるんです。
体臭が気になってネガティブになる
ニオイについて甘く考えてしまうのもよくありませんが、
ニオイで悩んでいる人の多くは、ニオイに過敏になってしまい
考え方がネガティブになってしまいます。
「自分がクサイのでは?」と感じてしまうと人との距離を近づけることに
苦手意識や恐怖心を持ってしまうようになります。
それがさらにひどくなってくると「自己臭症」と呼ばれる
症状になってしまいます。これは実際に臭くないのに自分の体臭が
臭いと感じてしまう症状です。
電車に乗って隣の人が席を立った時、自分の近くで席をする人がいたり
近くで咳をする人がいた時に自分の体臭が臭ってしまっているのが
原因だと思い込んでしまうことです。
ある種の被害妄想が大きくなってしまう状態です。
マイナス思考は失敗やモチベーションの低下につながってしまいます。
この症状は繊細な人ほどなりやすい傾向にあります。
体臭は、中々他の人に打ち明けられない悩みですが
1人で悩んでしまうとどんどんマイナス思考になってしまいます。
近年では、体臭測定器キットや体臭専門のクリニックもありますので
そういったモノも活用して悩みを解決することをおすすめします。
気づかないうちにやっている「スメルハラスメント」
近年、「スメルハラスメント」という言葉をよく耳にしますが
みなさんはこの言葉をご存じでしょうか。
「スメルハラスメント」とは、職場などでおこる問題で
「ニオイが原因で周りの人に迷惑をかけること」をいいます。
「パワハラ」や「セクハラ」はよく聞く馴染みのある言葉だと
思いますが、この言葉の「ニオイのハラスメント」が
「スメハラ(=スメルハラスメント)」と呼ばれています。
この「スメハラ」は特に職場で問題になることが多く
最近では、「近くの席にいる社員の体臭がきつくスメハラを受けている」
といったような相談が年々増えてきているんです。
しかも「スメハラ」が厄介なのが、ニオイを発している本人は
ほとんどの場合そういった自覚がない事なんです。
さらに体臭などのニオイは、非常にセンシティブであり
うかつに指摘して注意してしまうとパワハラ・セクハラなどの
問題にもなってしまいかねません。
そうなってくると周囲から直接指摘されることなく
自分が知らないところで、どんどん話が回ってしまい
気づいた時には自分が周囲から「扱いにくい人」の
レッテルが貼られてしまう可能性も出てきてしまうのです。
「まだ臭くないから大丈夫!!」は、危険な思い込み!
まだ若いし、自分でニオイを嗅いでも臭くないから大丈夫!
そんな風に思っている人はいませんか?
実はこの考えが一番危険なんです!
もちろん必要以上に気にする必要はありませんが、
誰もが体臭で周りに迷惑をかけてしまう可能性があることを
認識しておくことが大切です。
体臭はどんなにキツくても自分では気づきにくい
そもそも自分の体臭は、自分ではなかなか気づけません。
理由は、とてもシンプルです。
自分の体臭に鼻(嗅覚)が慣れてしまっているからなんです。
人の家や禁煙室、ペットショップなどに行ったときに
入った瞬間は「うわっ」と臭いと感じると思います。
しかし長時間その空間にいるとだんだんと「うわっ」という
感じはなくなってくるのではないでしょうか?
これはどんなに強いニオイでも、常にそのニオイを嗅いでいると
鼻がそのニオイに順応してしまい臭わなくなってしまったからなんです。
普段カラダから発されている体臭のニオイは
自分自身では常に嗅いでいる状態にあります。
どんなにキツイ体臭でも鼻が順応していて
臭わなくなってしまう為、自分ではなかなか気づけないんです。
行動やイメージからくるおじさん臭
みなさんの周りにいる「おじさん」のニオイは臭いでしょうか?
多くの人は「おじさん」に対して、一度は
ニオイの嫌悪感を持ったことがあるのではないでしょうか。
確かに年齢を重ねるにつれて「加齢臭」がでてくると
体臭が気になってきてしまう人もいます。
しかし、ニオイの原因となる体臭は、何も加齢臭だけではありません。
20~30代では汗臭、30~40代では、ミドル脂臭が多くなります。
さらに若い人ほど新陳代謝も活発で汗臭くなりやすいのに何故
「おじさん=臭い」という意見が多いのでしょうか?
それは普段の行動やイメージから「臭い」が
連想されてしまっているからなんです。
嗅覚からの情報ではなく、視覚や聴覚から入ってきた情報で
臭いと感じてしまっているのです。
清潔感のかけた服装やだらしない体型、ぼさぼさになった髪型、
ところかまわずゲップをしてしまったり
そういった行動から「おじさん臭」を連想させてしまうんです。
注意すべき4つのニオイとそれぞれの対策
職場でのスメルハラスメントの原因はいろいろなニオイがあります。
ただ多くの人が感じるスメハラのニオイはそれほど多くはありません。
すべてのニオイをケアしていこうとするのは、難しいですが
多くの人が「イヤ」と感じる4つのニオイだけでもケアを
するだけでも、周囲の評価やイメージが大きく変わってきます。
【職場で感じるイヤなニオイ:1位】体臭(ワキガ、加齢臭)
職場で最も多くの人が「イヤなニオイ」と感じる【体臭】のケアは
何よりも必須な対策です。
エレベーターや会議室といった個室から隣の席に座っている時など
職場では、体臭が気になるシチュエーションが多くあります。
接待や会社の飲み会で座敷の場合は足のニオイにも注意が必要です。
【すぐにできる体臭対策】
・汗はデオドラントシートですぐ拭き取る
→放置せずに汗をかいたらすぐ拭き取るところがポイントです。
・5本指ソックスを履く
→足の指一本一本を包むため、足汗をすぐに吸収することで
雑菌の繁殖を防ぎニオイ防止の高い効果が期待できます。
・身だしなみを整える
→見た目に清潔感がないとそれだけで「臭い」という
イメージを持たれてしまいます。清潔感のある格好をするだけで
イメージや評価は、大きく変わります。
【職場で感じるイヤなニオイ:2位】口臭
口臭のニオイは、打ち合わせや会議をするときなど、
相手と向かい合って会話をするときに想像以上に相手に伝わってしまいます。
口臭は、何も口腔状態だけが原因になるわけではありません。
口臭対策には、歯磨きやブレスケアだけではダメな場合もあります。
口臭の原因にはストレスや食生活も大きく影響してきます。
【すぐにできる体臭対策】
・歯のメンテナンスには「歯ブラシ」と「歯間ブラシ」
→口臭の原因になる歯垢は、歯ブラシだけでなく歯間ブラシを
使うことでしっかり取り除きましょう。
・コーヒーを緑茶に!!
→仕事中に缶コーヒーを飲む人が多いですが、コーヒーには
口臭を臭くさせる要素があります。
抗菌作用のある緑茶に変えることで口臭を軽減できます。
・マスクを着用する
→どうしてもニオイが取れない時は、マスクを着用して
相手にニオイが伝わらないようにするといいでしょう。
【職場で感じるイヤなニオイ:3位】タバコ
最近では、年々タバコが値上がりしたり喫煙できる場所がかなり減ったり
していて喫煙者が以前よりもかなり減ってきています。
タバコのニオイは喫煙者にはあまり気にならないニオイですが、
禁煙者には非常に不快に感じてしまうニオイなんです。
タバコを吸った後は、自分が思っている以上に臭っています。
口からだけでなく髪や衣類にもニオイはついてしまいます。
タバコを吸った後にニオイをすべて消し去ることはできません。
しかしニオイを軽減させることはできます。
ニオイを“0”にできなくともどこまで減らせるかで
周囲の印象や評価も変わってきます。
【すぐにできる体臭対策】
・消臭スプレーを使う
→タバコを吸うと服と髪にもニオイがついてしまいます。
髪や服用の消臭スプレーもありますので、普段から持ち歩くといいでしょう。
・服をパタパタさせる
→服についたニオイをパタパタさせることで、軽減することができます。
・喫煙後に深呼吸をする
→タバコを吸った後に肺に入った煙をしっかり吐き出すことで
ニオイを軽減させることができます。
【職場で感じるイヤなニオイ:その他】香水、整髪料
香水や整髪料は、同じニオイでも人によっていい匂いと感じたり
不快に感じたりします。
自分はいい匂いだと思ってつけているのに、ニオイがきつくて
周囲から臭いと思われてしまうこともあります。
普段の生活では、自分の好きな香水や整髪料をつけていいと思いますが
職場など、人との距離が近くなってしまう時には
あまりニオイの強くないものを使うようにしましょう。
まとめ
ニオイは周りの人に影響を与えるだけでなく
自分の評価やイメージにも繋がってしまいます。
体臭は誰しもがあるものですが、それゆえに
ニオイケアをするかどうかが大きな分かれ道となります。
一流と呼ばれる「できる人」ほどニオイが周りに与える
影響の大きさを理解しています。
だからこそニオイをコントロールすることを意識しているんです。
自分自身のニオイをセルフマネジメントすることで
「できる人」を目指していきましょう!