季節の変わり目や梅雨の時期になると雨の日が続いて、なかなか布団が干せずにそのままになってしまったりしませんか?
特に一人暮らしの社会人になると布団が干せるタイミングって結構限られて、梅雨の時期なんかはほんとに大変ですよね。
ただ、布団をそのままにして手入れをせずに使ってしまっていると、気づかないうちにどんどん臭くなってしまいます。
布団が臭くなってしまうとぐっすり眠れずに睡眠の質も低下してしまい健康的にもよくありません。
日本の夏は暑いだけでなくジメジメしてしっかり布団の湿気を飛ばしておかないとニオイも臭くなるし寝心地も悪くなってしまいます。
今回は梅雨の時期や雨が続いてしまって外に干せない日にもできる布団のニオイ対策について紹介していきます。
布団が臭くなってしまう原因
そもそもどうして布団は臭くなってしまうのでしょうか。
体臭もそうですが、ニオイを取り除くには、臭くなってしまう原因を理解して対処する必要があります。
同じ「布団がクサイ」でも何が原因で臭くなってしまっているのか。とういうところから知っていきましょう。
汗や皮脂汚れによるニオイ
布団が臭くなってしまう一番の原因となっているのが、この「汗・皮脂汚れ」によるニオイです。
人は寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくと言われています。
就寝前にお風呂でどれだけカラダをきれいにしても寝ている間に汗をかいたり、皮脂を分泌してしまいます。
この汗や皮脂が布団に吸収され、雑菌が繁殖してしまい、ニオイの原因となってしまうんです。
特に汗は吸収されると湿気につながり、湿気を放置してしまうとカビの繁殖にもつながってしまいます。
カビによるニオイ
先ほども書いたように人は寝ている間に大量の汗をかきます。
布団の中は汗で湿気が多くなりやすく、カビが繁殖しやすい環境になっているんです。
カビの発生する条件である、「温度」「湿度」「栄養分」が十分にそろっている布団の中はカビが繁殖するには、絶好の場所なんです。
特に、フローリングや床に直接布団を敷いていたり布団を敷きっぱなしにしていたりしてしまっている人は注意が必要です。
寝ている時にかいた汗を吸収した布団の湿気が、逃げずに溜まりやすくなってしまい、短期間でカビが発生してしまいます。
さらにカビはニオイの原因になるだけではありません。
布団にカビが生えてしまうということは、カビの上で寝ているようなものです。
カビの生えた布団で寝てしまうと、寝ている間にカビを吸い込んでしまい、アレルギーを起こしたり、病気になってしまったりと健康に害をもたらします。
体臭や加齢臭によるニオイ
布団や枕から脂っぽいニオイがしていたら、体臭や加齢臭が原因のニオイかもしれません。
まだ若いからそういうニオイは大丈夫と思っている人が多くいますが、大きな間違いです。
加齢臭以外にも30~40代ごろに出てくるミドル脂臭なども布団のニオイがきつくなってしまう原因になります。
特に皮脂腺が多く集まっている頭や耳の裏などからニオイが発生しやすく枕や布団の頭の近くが臭くなりやすくなります。
また加齢臭やミドル脂臭といった体臭のニオイは男性のイメージが、強いですが、決して男性特有のモノではありません。
「女性だから大丈夫。」とか「若いから大丈夫。」と考えないようにしましょう。
タバコによるニオイ
タバコには、アセトアルデヒドやアンモニア、タールなどイヤなニオイの原因となるさまざまな物質が多く含まれておりとても不快な臭いになります。
寝ながらタバコを吸うのは火事の原因となったりと論外ですが、部屋の中で吸ったり、寝る前にベランダで吸ってそのままの格好で寝てしまったりすると、布団にもタバコのニオイが染みついてしまいます。
タバコのニオイは、喫煙者は気づきにくいですが、タバコを吸っていない人からするととても不快なニオイになります。
外に干せない時にできる布団のニオイ対策
布団のニオイや汚れを取る一番良い方法は天日干しをすることです。
天日干しをすることで、湿気を飛ばし雑菌やダニの繁殖を抑えることができます。
ただ、梅雨の雨が多い時期や夕立の多い夏の時期って天日干しってなかなか難しいですよね。
そんな布団を外で干せない時にもできる
ニオイケアの方法を紹介します。
環境を整えての室内干し
布団を外に干せなくても室内に干すことはできます。
ただ、布団を何かに引っ掛けて終わりではなくしっかり室内の環境を整えてから「室内干し」をすることが
ニオイケアにつながります。
雨の日に布団を室内干しするときの環境は、
①密閉できる部屋
②エアコンまたは除湿器の設置
③布団専用の物干しを置けるスペースがある
になります。
室内干しをするときには、まず干す部屋を決めます。
その部屋には、エアコンか除湿器が必須になります。
両方ある場合は、除湿器を使ってやるようにしましょう。
布団を室内に干すときにはできれば、「布団専用の物干し」を使うようにしましょう。
布団専用物干しならしっかり空気の隙間ができて効率てきに乾燥することができます。
本来であれば風が通り抜けるように風通しをよくして布団を干すべきですが、雨の日は窓を開けると逆に湿度が上がってしまいます。
なので、雨の日に室内干しをするときには、窓やドアを締め切りエアコン(または除湿器)を使って除湿しましょう。
布団であれば2~3時間ぐらいで十分湿気を取り除いてくれます。
布団カバーの洗濯
布団そのものだけでなく、布団カバーやシーツも定期的に洗って、清潔にしていないとニオイの原因となってしまいます。
よく布団は干しているのにニオイが気になるという人は、この布団カバーやシーツを洗濯していない場合があります。
布団カバーやシーツは、布団と違い洗濯機で洗えるものも多くあります。
布団と一緒に天日干しするだけでなく、1週間に1度程度の目安で、洗濯するようにして、ニオイケアをすることをおすすめします。
ただ、汗を多く夏の時期などは、ニオイが気になりやすいので、もう少し感覚を短くしてこまめに洗濯をした方がいいでしょう。
布団カバーやシーツの取り換えや洗濯は、結構手間がかかりますが、家でも簡単に洗濯でき、あるのとないのとではニオイが全然違います。
雨の日でも常に交換できるように2セットは用意しておくといいでしょう。
エアコンで除湿
布団を干したり洗濯をする時間がどうしてもない。というときは、エアコンを使って除湿するだけでも湿気やニオイはかなりかわってきます。
さらにできれば、布団をそのままの状態にして除湿をするのではなく、イスや何かにかけてエアコンの風が当たりやすいところで、除湿をするようにしましょう。
注意が必要なのは、エアコンで除湿をする場合エアコン自体の手入れができていなく、カビが繁殖してしまっていると、布団は余計に臭くなってしまいます。
エアコンの手入れも忘れずにやるようにしましょう。
消臭スプレー
消臭スプレーの中には、消臭効果だけでなく除菌効果もあるスプレーがあります。
除菌効果のあるスプレーであれば、雑菌やカビの繁殖も抑えることができます。
布団のイヤなニオイを簡単に抑えることができ、即効性もあり手軽にケアすることができます。
注意しなければいけないのが、
・スプレーをかけたらしっかり乾かす
・消臭スプレーでは、汚れは落とせない
・スプレーだけはNG
ということです。
消臭スプレーに消臭・除菌効果があってもスプレーをかけて乾かさなければ、意味がないどころか湿度が高くなって余計臭くなってしまいます。
スプレーをかけた後はしっかり乾かすようにしましょう。
また消臭スプレーだけでは、ニオイの原因の根本の解決にはなりません。
布団の湿気を取り除く室内干しなどもやりつつ消臭スプレーは、あくまでもサブのケアとしてやっていきましょう。
徹底的にニオイを取り除きたいとき
室内干しなどをしてもまだニオイが気になってしまう場合は、少しお金がかかってしまいますが、徹底的にニオイ対策ができる3つの方法を紹介します。
布団乾燥機
自宅で簡単にできるのが「布団乾燥機」です。
布団乾燥機なら布団を除湿して乾かすだけでなく、高温の空気を循環させることで、布団に住み着いているダニやカビを退治してくれるものもあります。
使い方もとても簡単で時間がかからないものも多く、忙しくて室内で干したりする時間がなかなか取れない!なんて人にも簡単に使うことができてとても便利です。
さらに、布団乾燥機なら乾燥時間も1時間程度で終わり外で干したようなフカフカした布団で寝ることが可能になります。
また布団だけでなく、ベッドや服、靴などの乾燥にも使えるので、1台用意しておくととても便利です。
コインランドリー
コインランドリーであれば、布団を洗いたいときに自分で、洗うことができます。
コインランドリーの洗濯機は、大型で大量の洗濯ものや布団も洗うことができます。
また乾燥についても高温風機能がついていて自宅で洗うよりも布団やタオルなどがふわふわに仕上がります。
コインランドリーの乾燥機は高温で60度程度の温度になるので、カビやダニ、ニオイの原因となる細菌もしっかり取り除け消臭効果が期待できます。
ただ、布団によっては洗濯ができないモノもあるので、しっかり絵表示を確認した上で洗濯をするようにしましょう。
布団クリーニングのプロに依頼
どうしても一番お金がかかってしまいますが、一番安心してケアできるのが、 「布団クリーニング業者」に依頼することです。
プロにクリーニングを任せることで、布団も傷みにくく長持ちさせることができるし、専用の機械、やり方で自分ではできないレベルに仕上げてくれます。
最近では宅配でクリーニングをしてくれる業者が人気になっており、布団を持っていったり、受取りに行ったりといった手間をかけずにプロにクリーニングしてもらえます。
1回クリーニングに出すのに、1万円以上かかってしまうこともざらにあり、けっこうなお金がかかってしまうのが一番のデメリットです。
ただ、自分ではできない布団のケアをしてくれたりとそれだけの価値のあるサービスを提供してくれます。
年に1回(特に夏が過ぎた時など)だけでもクリーニングにだすだけで、布団の寿命を長くして清潔で快適な睡眠に近づけることができます。
是非一度試してはいかがでしょうか。
まとめ
布団のケアって意外とちゃんとできてる人って少なかったのではないでしょうか。
ただ、布団は正しくケアをしていないとニオイもきつくなってしまうしカビやダニが発生して病気にも繋がってしまいます。
一日の1/3を過ごす布団だからこそしっかりとしたケアが必要になります。
これから梅雨の時期に入る前に、雨の日でもできる布団のケアを心がけ、汗やカビ、湿気などニオイの原因を取り除いて快適な睡眠をとれるようにしていきましょう。